Rocheのセボスタマブ、再発・難治性多発性骨髄腫第1相でORR 42.1%を達成

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概要
Rocheが開発中のFcRH5 x CD3二重特異性抗体セボスタマブ(RG6160)が、再発・難治性多発性骨髄腫の第1相試験(NCT03275103)で有望な結果を示しました。全用量レベル(n=324)で全奏効率(ORR)42.1%を達成し、25.1%が非常に良好な部分奏効(VGPR)以上でした。推奨される第2相用量である160 mgを1日1回投与された患者群では、ORRが44.3%、奏効期間中央値が10.4ヶ月となり、FcRH5がBCMA標的療法後の患者にとって有望な新規標的であることが示唆されました。
詳細

主要成果

Rocheが開発中の治験薬セボスタマブ(RG6160)、FcRH5 x CD3二重特異性抗体が、再発・難治性多発性骨髄腫(R/R MM)の第1相臨床試験(NCT03275103)において、全用量レベルで42.1%の全奏効率(ORR)を達成しました。この結果は、BCMA標的療法後のアンメットニーズが高い患者群において、FcRH5が新たな有望な治療標的であることを強く示唆するものです。

技術・臨床詳細

セボスタマブは、多発性骨髄腫細胞に高発現するFcRH5と、T細胞に発現するCD3の両方を標的とする二重特異性抗体です。これにより、T細胞を骨髄腫細胞に誘導し、免疫介在性の細胞死を誘発することを目的としています。第1相試験には、中央値5系統の先行治療を受けたR/R MM患者324人が組み入れられました。全用量レベルでのORRは42.1%(324人中136人)で、このうち25.1%(324人中81人)が非常に良好な部分奏効(VGPR)以上を達成しました。さらに、推奨される第2相用量である160 mgの1日1回投与コホート(n=79)では、ORRは44.3%とさらに向上し、奏効期間中央値は10.4ヶ月と良好な持続性を示しました。治療関連有害事象(TRAE)として最も多かったのはサイトカイン放出症候群(CRS)で、すべてのグレードで75.6%に認められましたが、ほとんどはグレード1または2であり、グレード3以上のCRSは3.7%に留まりました。神経毒性症候群は全グレードで9.9%に認められました。

背景・業界文脈

多発性骨髄腫は形質細胞の悪性腫瘍であり、依然として根治が難しい疾患です。近年、BCMA(B細胞成熟抗原)を標的としたキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法や二重特異性抗体がR/R MM治療で大きな進歩を遂げていますが、BCMA標的療法後に再発する患者に対する治療選択肢は限られています。このような状況で、FcRH5はBCMAとは異なる新規の治療標的として注目されており、セボスタマブの臨床データは、BCMA非依存的な治療戦略の可能性を提示するものです。これは、アンメットニーズの高い患者群に対する新たな治療アプローチを提供し、多発性骨髄腫治療パラダイムのさらなる拡大に貢献する可能性があります。

今後の展望

セボスタマブの第1相試験の肯定的なデータは、今後の開発において重要なマイルストーンとなります。特に、BCMA標的療法後の患者集団における有効性が示されたことは、治療選択肢の拡大に寄与するものです。現在、さらなる評価のための第2相試験が計画されており、安全性プロファイルと有効性の詳細な確認が待たれます。この薬剤が承認されれば、多発性骨髄腫の治療経路に新たな選択肢を加え、患者のQOL向上と予後改善に貢献することが期待されます。Rocheは、FcRH5を標的とするこのアプローチが、多発性骨髄腫治療における次のフロンティアの一つとなり得ると考えています。

元記事: https://www.onclive.com/view/phase-1-data-set-the-stage-for-further-exploration-of-cevostamab-in-r-r-myeloma

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