Henlius、STEAP1×CD3×CD28トリ特異性TCE「HLX3902」の初回患者投与を開始:転移性去勢抵抗性前立腺がんなど固形腫瘍に挑む

Henlius Biotech Press Release 中国
概要
上海Henlius Biotechは、STEAP1×CD3×CD28を標的とするトリ特異性T細胞エンゲージャー(TCE)HLX3902の初回ヒト投与(FIH)試験において、最初の患者への投与を開始したと発表しました。この革新的なトリ特異性抗体は、中国およびオーストラリアで、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)およびその他の進行固形腫瘍を対象に評価されています。前臨床研究では、HLX3902がT細胞の活性化、増殖、生存を増強し、従来のCD3ベースの二重特異性TCEを上回る効果を示すことが実証されています。
詳細

主要成果

上海Henlius Biotechは、STEAP1×CD3×CD28を標的とするトリ特異性T細胞エンゲージャー(TCE)HLX3902の初回ヒト投与(FIH)試験において、最初の患者への投与が成功裏に完了したことを発表しました。この革新的なトリ特異性抗体は、中国およびオーストラリアで、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)およびその他の進行固形腫瘍の患者を対象に安全性、忍容性、薬物動態、そして予備的な抗腫瘍活性が評価されます。

技術・臨床詳細

HLX3902は、がん細胞に発現するSTEAP1抗原、T細胞を活性化するCD3、そしてT細胞の共刺激シグナルを付与するCD28の3つの異なる標的に同時に結合するように設計された、トリ特異性抗体です。従来の二重特異性TCEは、がん細胞とT細胞(CD3)をブリッジングすることでT細胞を活性化しますが、HLX3902はさらにCD28を介した共刺激シグナルを付与することで、T細胞の活性化、増殖、および細胞傷害性機能を強力に増強します。

前臨床研究では、HLX3902が従来のCD3ベースの二重特異性TCEと比較して、より強力なT細胞の活性化、増殖、生存促進効果を示すことが実証されています。特に、CD28を介した共刺激は、T細胞の疲弊(エグゾースション)を軽減し、より持続的な抗腫瘍応答を誘導する上で重要です。この複数の標的に対するアプローチは、がん細胞の免疫逃避メカニズムを克服し、治療効果を高める可能性を秘めています。

背景・業界文脈

T細胞エンゲージャー(TCE)は、T細胞をがん細胞に誘導し、T細胞の抗腫瘍活性を活性化する新しい免疫療法として注目されています。しかし、単一の共刺激シグナルだけではT細胞の十分な活性化や持続的な抗腫瘍応答を達成できない場合がありました。HLX3902のようなトリ特異性抗体は、複数の標的に対する同時結合を可能にすることで、T細胞の機能亢進と持続性の向上を目指し、従来のTCEの課題を克服する可能性を秘めています。転移性去勢抵抗性前立腺がんは、予後が不良であり、新たな治療選択肢が強く求められている疾患の一つです。

今後の展望

HLX3902のFIH試験開始は、トリ特異性抗体技術の進化と、固形腫瘍に対するTCE療法の可能性をさらに広げる重要なステップです。今後の臨床開発では、HLX3902の安全性と有効性が、mCRPCおよびその他の進行固形腫瘍患者において確認されることが期待されます。この革新的なアプローチが成功すれば、TCE治療薬の有効性を大幅に向上させ、がん治療のパラダイムを大きく変える可能性があります。また、トリ特異性抗体技術は、他の難治性疾患への応用も期待され、次世代の生物学的製剤開発を牽引する重要な分野となるでしょう。

元記事: https://www.henlius.com/en/NewsDetails-6064-26.html

毎週の技術動向レポートを無料でお届け

各分野の分析レポートを読む価値があるかどうか一目で判断できるインフォグラフィックをメールで受け取れます。

📢 メールマガジンに無料登録(週刊・技術動向レポート)

ご登録いただくと、Troy-Technical から週刊で技術動向レポート(メールマガジン)をお届けします。

  • 取得したメールアドレス・選択分野は配信目的にのみ使用します。
  • 第三者へ提供することはありません。
  • 配信はいつでも解除できます(各メール下部のリンクから)。

詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

登録は1分・いつでも解除できます

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次