IneosとRecuro、ノルウェーに年間3.3万トン処理の熱分解プラスチックリサイクル施設を建設へ、バージン品質PE製造でEU規制対応

Plastics Today アメリカ
概要
IneosとRecuroは、ノルウェーに年間最大33,000トンの廃プラスチックを処理する先進熱分解リサイクル施設の開発に関するMOUを締結しました。この「Full Circle」プロジェクトは、高度な熱分解技術でプラスチック廃棄物から炭素を回収し、既存のポリマー生産インフラと統合することで、バージン品質のリサイクルポリエチレンを生産します。これにより、食品・医療包装などの要求の厳しい用途への適用が可能となり、EUの包装規制達成に貢献します。
詳細

主要成果

IneosとRecuroがノルウェーのIneos Bambleポリマーサイトに年間最大33,000トンの廃プラスチックを処理する先進熱分解リサイクル施設を開発するためのMOUを締結しました。この「Full Circle」プロジェクトは、高度な熱分解技術を用いてプラスチック廃棄物から炭素を回収し、これを既存のポリマー生産インフラと統合することで、食品や医療用包装などの要求の厳しい用途に適したバージン品質のリサイクルポリエチレンを生産します。

技術詳細

熱分解リサイクルは、酸素のない高温環境でプラスチックを分解し、プラスチックの分子鎖を壊して油状の液体(熱分解油、またはポリ原油)を生成する化学リサイクル技術です。この熱分解油は、従来の化石燃料由来のナフサと同様に、石油化学クラッカーで処理され、バージン品質のポリエチレン(PE)モノマーに変換されます。これにより、リサイクルされた材料が元のプラスチックと同じ品質と性能を持つことが保証され、特に食品接触用途や医療用途など、厳格な品質基準が求められる分野での利用が可能となります。このプロセスは、機械的リサイクルでは困難な、混合プラスチックや汚染されたプラスチック廃棄物の処理を可能にします。

背景・業界文脈

プラスチック廃棄物の問題は世界的な課題となっており、特に使い捨てプラスチックの削減とリサイクル率の向上が喫緊の課題です。欧州連合(EU)は、包装および包装廃棄物規則(PPWR)などの規制を通じて、包装材のリサイクル含有量目標を高く設定しており、産業界はこれに対応する革新的なリサイクルソリューションを求めています。ノルウェーでは、IneosのBamble工場は、先進的なバイオベースの原料やリサイクル原料を使用してポリマーを生産するハブとなっており、このプロジェクトは、ノルウェーのプラスチック産業の脱炭素化と循環経済への貢献を目指します。

今後の展望

この提携は、大規模な化学リサイクル技術の商業化に向けた重要な一歩であり、プラスチックの循環経済を加速させます。バージン品質のリサイクルポリマー供給が増加することで、ブランドオーナーは持続可能性目標を達成しやすくなります。今後、同様のプロジェクトが他の地域でも展開され、プラスチック廃棄物問題の解決と持続可能な材料供給網の構築に貢献すると期待されます。

元記事: https://www.plasticstoday.com/packaging/ineos-recuro-plan-pyrolysis-recycling-project-in-norway

毎週の技術動向レポートを無料でお届け

各分野の分析レポートを読む価値があるかどうか一目で判断できるインフォグラフィックをメールで受け取れます。

📢 メールマガジンに無料登録(週刊・技術動向レポート)

ご登録いただくと、Troy-Technical から週刊で技術動向レポート(メールマガジン)をお届けします。

  • 取得したメールアドレス・選択分野は配信目的にのみ使用します。
  • 第三者へ提供することはありません。
  • 配信はいつでも解除できます(各メール下部のリンクから)。

詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

登録は1分・いつでも解除できます

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次