Qcells、ペロブスカイト・シリコンタンデム技術で業界初のUL・IEC認証を取得し商業化を加速
韓国の主要太陽光発電メーカーであるQcellsは、同社のペロブスカイト・シリコンタンデム太陽電池技術が、ULおよびIECの認証を業界で初めて取得したと発表しました。この画期的な認証は、太陽光発電製品の技術的信頼性と銀行性を評価する国際的な基準であるIEC 61215およびUL 61215の要件への適合を、TÜV Rheinlandによって確認されたものです。これにより、これまでペロブスカイトタンデム技術の商業化における主要な障壁であった信頼性問題が大きく解消され、実用化への道筋が明確になりました。
技術・臨床詳細
- 認証対象技術: Qcellsが認証を取得したのは、同社のドイツのパイロットラインで製造されたM10基板上の2端子タンデム太陽電池です。この技術は、高効率なペロブスカイト層と既存の結晶シリコン太陽電池を組み合わせることで、従来のシリコン単体モジュールを上回る発電効率を実現することを目的としています。
- 認証の意義: ULおよびIEC認証は、製品の安全性、性能、耐久性に対する国際的な信頼性を保証するものです。特にペロブスカイト太陽電池のような新技術においては、市場への導入を成功させる上で不可欠な要素となります。この「業界初」の認証取得は、Qcellsの技術が厳しい国際基準を満たす成熟度に達していることを明確に示しています。
- 競合他社の動向: 英国のOxford PVも、Fraunhofer ISEとの提携やFirst Solar、TrinaSolarとのライセンス契約を通じて、ペロブスカイトタンデム技術の商業化に向けた取り組みを進めており、市場全体の競争が激化しています。しかし、Qcellsが先行して認証を取得したことで、市場における優位性を確立する可能性があります。
背景・業界文脈
ペロブスカイト・シリコンタンデム太陽電池は、従来のシリコン太陽電池の理論限界を超える効率を達成する次世代技術として、世界中の研究機関や企業から注目を集めています。しかし、その高い効率性の一方で、材料の安定性や長期信頼性、そして大規模製造における課題が、商業化への大きなハードルとなっていました。今回のQcellsによる認証取得は、これらの課題を克服し、技術の実用化段階へと移行させる上で重要な進展と言えます。
今後の展望
Qcellsは、今回の認証取得を製品の商業化準備における重要な一歩と位置づけており、今後、量産体制の確立と市場投入に向けてさらなる取り組みを加速させるものと見られます。この技術は、発電コストの低減と設置面積の効率化に貢献し、世界的なクリーンエネルギーへの移行を強力に推進する可能性を秘めています。特に、高出力・高効率が求められる住宅用から大規模発電所まで、幅広い用途での採用が期待されます。
元記事: https://www.pv-tech.org/qcells-secures-first-ul-iec-certifications-for-perovskite-tandem-tech/
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