GoogleとEnergy Dome、アイルランドに23MW/200MWhのCO2バッテリー貯蔵プラント建設へ

ESG Today, pv magazine Global, gasworld アイルランド
概要
GoogleとEnergy Domeは、アイルランドに23 MW/200 MWh規模のCO2バッテリーエネルギー貯蔵プラントを建設する商業契約を締結しました。このプロジェクトは、既存の熱発電所の跡地に建設され、2028年の稼働開始を予定しています。Energy DomeのCO2バッテリー技術は、グリッド電力を用いてCO2を圧縮・貯蔵し、電力が必要な際にCO2をタービンを通して膨張させて電力を生成することで、8時間から24時間の長期間エネルギー貯蔵を実現します。
詳細

主要成果

Googleとイタリアのエネルギー貯蔵企業Energy Domeは、アイルランドに23 MWの出力と200 MWhのエネルギー容量を持つ大規模なCO2バッテリーエネルギー貯蔵プラントを建設する商業契約を締結しました。この画期的なプロジェクトは、Googleの24時間365日クリーンエネルギーアクセス目標を支援し、Energy DomeのCO2バッテリー技術のグローバル展開における初の商用実証となります。

技術・臨床詳細

Energy DomeのCO2バッテリー技術は、独自のアプローチを用いて長期間のエネルギー貯蔵を実現します。電力網からの余剰電力(特に再生可能エネルギー由来)を利用してCO2ガスを圧縮し、液体状態で貯蔵します。電力が必要な際には、貯蔵された液体CO2を膨張させてタービンを駆動し、電力を生成します。このクローズドループシステムは、CO2を排出することなくエネルギーを貯蔵・放出できるため、環境負荷が低いという特徴があります。このシステムは、リチウムイオン電池システムよりも長時間のエネルギー貯蔵、具体的には8時間から24時間の電力供給が可能であり、リチウムやコバルトといった希少金属に依存しないため、原材料供給の安定性とコスト競争力に優れています。

背景・業界文脈

再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、その間欠性を補完するための長期間エネルギー貯蔵(LDES)ソリューションの需要が世界的に高まっています。特にデータセンターのような電力需要の大きい施設では、クリーンで安定した電力供給を確保することが喫緊の課題となっています。アイルランドは、再生可能エネルギー導入に積極的である一方で、電力網の安定化が求められており、このようなLDESプロジェクトは国のエネルギーインフラに不可欠です。Googleは、企業活動におけるカーボンフットプリントを削減し、持続可能な運営を目指す中で、この種の革新的な貯蔵技術に積極的に投資しています。

今後の展望

このアイルランドでのプロジェクトは、2028年の稼働開始を予定しており、既存の熱発電所の跡地を利用することで、インフラの再利用と地域経済の活性化にも貢献します。GoogleとEnergy Domeの提携は、CO2バッテリー技術の商業的実現可能性を実証し、グローバル市場での展開を加速させる重要な一歩となります。この成功は、他のデータセンター事業者や電力会社がLDES技術、特にCO2バッテリーのような革新的なアプローチを採用するきっかけとなるでしょう。長期間エネルギー貯蔵市場における競争を促し、再生可能エネルギーのさらなる普及と電力網の脱炭素化に貢献することが期待されます。

元記事: https://www.pv-magazine.com/2026/07/01/energy-dome-to-build-23-mw-200-mwh-carbon-battery-in-ireland/

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