Solid Power(SLDP)が2025年の決算を発表:事業拡大により売上高2,170万ドルを記録

要約 次世代の「全固体電池」を開発するソリッド・パワー社が、2025年の活動報告を行いました。韓国のSK On社との提携などにより売上は伸びていますが、研究開発への投資が大きいため、現在はまだ赤字の状態です。2026年には、電池の材料となる「電解質」を大量生産するための新しいラインを稼働させる予定で、将来の電気自動車(EV)への搭載に向けて着実に前進しています。

概要 ソリッド・パワー社は、従来の電池よりも安全で高性能な「全固体電池」の材料や設計を開発している企業です。2025年度は提携企業との契約が進み、約2,170万ドルの売上を上げましたが、最新技術の開発には多額の費用がかかるため、約9,340万ドルの純損失(赤字)となりました。現在はBMWやサムスンSDIといった大手企業と協力してテストを行っており、2029年ごろの本格的な実用化を目指して準備を進めています。

詳細

  1. 売上と経営状況 2025年の売上高は、前年よりも増加して2,170万ドル(日本円で約30億円以上)となりました。これは主に、韓国の電池メーカー「SK On」との間で進めている製造ラインの設置契約などが貢献しています。一方で、工場を新しくしたり研究を進めたりするコストが上回っているため、現時点では利益よりも支出が多い「先行投資」の段階にあります。
  2. 技術開発の進展 同社は、電池の鍵となる「硫化物系固体電解質」という粉末状の材料を作っています。現在は、少量を短期間で作る研究施設と、1週間で40〜50kgの中規模生産ができる施設を使い分けています。さらに、BMWやサムスンSDIといった世界的な企業と共同で、この材料が実際にうまく機能するかどうかの検証作業を続けています。
  3. 2026年以降の展望 2026年末までに、材料を途切れなく大量に作り続けることができる「連続生産ライン」を完成させる計画です。また、韓国に大規模な製造拠点を作るための合弁事業(他社との共同出資)も検討しています。最終的には、提携先であるSK Onが2029年に全固体電池の生産を開始することを目指しており、そこに向けて材料を供給する重要な役割を担おうとしています。
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